金沢ボランティア大学での学習(視覚障がいの理解)

7月8日(金)

今日は金沢ボランティア大学の第6回目の講義の日でした。

 

講師:米島 芳文氏(石川県視覚障害者協会 理事長)

内容:共に生きる社会を目指して ~視覚障がいの理解~

 

石川県視覚障害者協会の理事長が講師としてお話をして頂きました。

 

ご自身の体験に基づいた話で、視覚障がいを持つ方の考え方や見え方などとても勉強になりました。

 

1.視覚障がいとは・・・

全盲と弱視/視覚障がいの基準/視覚障がいのある人の数

 

視覚障がいの基準を障害者手帳を持っている人とすると、視覚障がいのある人は30万人程度で人口の約0.3%程度。石川県では全盲の人が約40%、弱視の人が約60%程度。

視覚障がいのある方は高齢化が進んでおり、約6割が65歳以上とのお話でした。

 

高齢化の原因は、医学の進歩で子どものころから視覚障がいという人は少なくなっており、大人になってから緑内障や糖尿病などが原因で視覚障がいが発症というケースが多いとのことでした。

 

2.視機能の理解

視力、視野、夜盲、眩しさ、色覚異常、それぞれについて分りやすく説明頂きました。

・医療の進歩により改善することがあります。

・拡大鏡などの視覚補助具で視機能を補います。

 

3.四つのバリアを無くする

(1)移動のバリア

バリア:道路の状況や地図などを見ることが出来ない。

解決方法:前もって計画を立てて行動する。

 

(2)コミュニケーション・情報のバリア

バリア:文字・表情が見えない

解決方法:資料を理解できるように加工する。(点字など)

 

(3)制度のバリア

バリア:免許制度、試験制度など

解決方法:制度のバリアは少しづつ無くなってきている。

 

(4)心のバリア

バリア:目が見えないから出来ないだろうという偏見など

 

4.バリアフリー社会を目指す

(1)人の力でバリアを無くする

 

(2)共用品とユニバーサルデザインの普及

・シャンプーの容器にギザギザ状のきざみがついている。(シャンプーとリンスを区別するため)

・お酒の缶のふたにお酒と点字を入れてある。

 

(3)福祉用具の活用

・色を識別する機械等

・障がいのある人自身の工夫が行われています。

 

5.心の優しさを感じる社会を目指して

・ボランティア精神が社会を変える

・心の優しさを忘れない社会

 

 

短い時間でしたが、とても分りやすく、共感できるお話でした。

 

障がいの特性を理解して、その状況に合わせた配慮、思いやりを持った対応をすることで障がいをお持ちの方のお手伝いをすることが出来ます。

 

今月は視覚障がいのある方のガイドヘルパーとしてのボランティアの予定があるので、学んだことを活かして、自分に出来るお手伝いを実践しようと思います。